「ルパン3世」
監督:北村龍平
脚本:水島力也
出演:ルパン/小栗 旬、次元/玉山鉄二、五ェ門/綾野 剛、不二子/黒木メイサ、銭形警部/浅野忠信 他
「ルパン3世」はかなり昔に(30年程昔か?)モンキー・パンチ氏のコミックを読んだ覚えはありますが、アニメは一度も観た事もなくオリジナルの作品に思い入れを持っていないので素直にアクション映画として楽しめました。
それに出演者も僕はTVを殆ど観ないので小栗旬、玉山鉄二、綾野剛もこの映画で初めて観た俳優さんです(もちろん名前は聞いた事はありますが)が浅野忠信は海外の映画にもよく出演している俳優なので知っています。
黒木メイサも名前だけは知っていましたがスクリーンによく映え、アクションもこなせるシャープな女優さんでホンマに綺麗な人!
この作品の感想ですが(評価でなく感想です。僕は映画評論家でなく単なる映画ファンのひとりですので)テンポの良さとスピーディなカット割で見せるアクションはさすがに北村作品。観ていてひとつひとつのシーンで「さあ、ここはどう見せてくれるのか?」と思いながら楽しんでいましたが中には「インディ・ジョーンズかぁ!?」もあり笑いました。
カー・チェイスのシーンは日本の映画でなかなか見られないアクション・シーンのひとつで、ラスト近くの五ェ門と敵キャラが日本刀と剣で闘うシーンでは「ホラーじゃないので過激な血しぶきを見せれないのでどうするのか?」と思って見ていると「なるほど!」と!
ここで北村監督のハリウッド作品1作目の「ミッドナイト・ミート・トレイン」の例のシーンが頭に浮かびました。
物語は日本とアジア以外に欧米等も舞台にした地理的なスケールをもっと欲しかったけど予算の都合等で難しかったか?オークションのシーンはイギリスで!(とか勝手な事を思いましたがルパンの世界には合わないかな)あとラストの舞台となる要塞のような建物の内部もハイテクな巨大空間が感じられたら!と思ったけどこれも予算的な問題だと思います。
出番は少ないけど後半に登場した天才ハッカーは見た目が「NCIS」や「クルミナルマインド」を意識したのか少しステレオ的なキャラに思えました。
ネットでのこの作品の評価はいろいろあるようですが(まあ、誰のどんな作品でも自称映画評論家は好きな事書き、現実では自分では何も創造出来ない文句言い人間の多いこと!)、ヒットしているし、僕の席の後ろには小学生低学年の娘さんと若い母親の二人連れで観に来ていました。これを思うとやっぱり劇場映画の魅力はすごいと思う。
ただ「ルパン3世」の上映前に他の作品の予告編が流れるけど邦画のいくつかはTVドラマか?と思う作品の多い事。フィルムを使用しないデジタル撮影になって気軽に撮れるのか知りませんが映画作品はもっと大事に作って欲しい!が映画ファンの僕の好き勝手な思いです。(おっと音楽も)
そうそう、日本酒「龍平」がスクリーンに出た時は思わず「おっ!?」と客席で僕ひとりだけ声を出してしまった!
-----広岡祐一/2014/09/30記-----
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