音楽私小説（１５） ＜土曜の夜の公園練習＞

ひとつ年が上のわたくしの家の前に住んでいたJ君と組んだ。

この幼なじみがギター手にしたのもほぼ同じ頃なので、お互い“F”コードを
出来るだけ避けて唄いたい曲を選ぶ。練習は土曜の夜は近くの公園で。

この“フォーク・ソング・ブーム”当時はホントに日本人全員がギターを持って
フォーク・ソングを唄いだしたのか、と思うくらい“猫も杓子”もフォーク、フォーク、
フォーク。

土曜日の夜８時頃に近くの公園に練習に行くと、先に２５～３０人程がギターを
弾いて唄っていた。
１人で唄っている人、２，３人のグループを組んでいる人、女の子もメンバーに
入っている羨ましいかぎりの人達がお互いに少し距離を開けてそれぞれが思い
思いの唄を練習している。

年齢は中学２年の僕が一番年下のような感じで、上は大学生風の人もいるようだ。

もちろんすぐに知り合いになって一緒に唄ったりコードを知らない曲も教えてもらったり、
中にはオリジナル曲をふたりでハモっている上手い２人組みもいてすでに何度かラジオ
に出た、と聴いてテンション上がりパッなし。

この時の土曜の夜の公園で『イムジン河』を２人組の大学生グループに教わった、のを
今でも覚えております。

（≒続く）

Comments

[投稿情報: 後輩の中尾です]

あーッ！　やっぱり広岡さんでしたねぇ　随分ご無沙汰しております　…Ｔシャツですか？　よくもあんな汚らしいの着て唄ったもんだな(汗)　誰が言い出したのやろ？…南野さんのことは分かりません　姫野君とは高校卒業後電話したくらいです　川畑君は針中野の踏み切りでスーツを着てタバコを吸ってるのを　電車の窓から見かけました　玉山君は堺の旅行社で働いて　炉端焼きに転職しました　それもみんなかなり前のことです　どうしてるのかさっぱり分かりません　…ＣＤですか　はい買いますよぅ　でも　どうすればいいのかな？　私は今　熊本に住んでます　その前にＨＰで宣伝しますねぇ　ああ　私も本を出してるのですけど　個展もやってます　しかしまぁ　先輩を立てないとねぇ^^　ガンバって下さ～い♪　　　　　　　　

[投稿情報: ゆうすけ]

懐かしい名前が出て来ましたね。

とりあえずこのblogの親方のアドレスを
載せておきます。
↓

http://www.justmystage.com/home/bluetune/index.html

中尾君はイラストレイターですでに本も出版しているのですか。じゃあ、僕も買いますよ。

それにしても、あの時代はやっぱり今よりはエエ時代やったね。