『SWEET CHILD/スイート・チャイルド』
1968年6月29日のロンドン・ロイヤル・フェスティバル・ホールでのライブ・ディスクとロンドンIBCスタジオで録音したディスクの2枚組としてLPレコードは発売されています。
このライブでは現在のような高性能なアコースティック・ギター用のピック・アップ・マイクはまだなかった1968年、ジョン・レンボーンはギブソンのセミ・アコースティック・ギター335を、バート・ヤンシュはジョン・ベリー・カスタム製のアコースティック・ギターにこの当時に主流のサウンド・ホールに付けるピック・アップ・マイクを使っています。
あとダニー・トンプソンのWベースにはバーカスベリー製のピック・アップを付けているようです。
(ライブ・ディスク)
1.Market Song/マーケット・ソング
"Ladies and gentlemen,The Pentangle!"の場内アナウンスの後にバートのハーモニクス、そしてダニーの四分の七拍子のベースから始まるメンバー全員でのオリジル曲。
ただし、このライブ・ディスクに収録されている曲目はレコードの収録時間によって半数の曲がカットされ、当日の演奏曲順も編集されていますので、この曲がこの日のオープニング曲かどうかは定かではありません。
As I walk on to market
Each day I can here them cry
Sweet apples, sweet oranges
Sweet apples, sweet oramges
Fresh french dressing for you out to day
Come and buy them
Sweet apples sweet oranges
・・・
*市場に出かけると 露天から声が響いてくる
甘いリンゴ 甘いオレンジ
作りたてのフレンチ・ドレッシングもあるよ
さあ 買っておいきよ
甘いリンゴ 甘いオレンジ
・・・
数世紀前のヨーロッパの朝市を音楽でスケッチしたような曲で、ビートの変わる間奏ではジョンのソロはブルージー感たっぷりなフレーズを聴かせてくれる、まるで風景画を想わせる曲です。
2.No More My Lord/ノー・モア・マイ・ロード
労働歌「Never Turm Back」のタイトルでも知られた、テリーの独特なドラミングから始まる黒人霊歌。
ペンタングルはこの曲をステージのオープニング曲によく使ったようですが、この日は不明です。
No more, no more
No more, no more
Well I'll never turn back no more
Jeaus he's the one
He"s the one I'm lookin' for
And I'll never turn back no more
…
*もう二度と もう二度と もう二度と振り返らない
わたしはイエスを探しています イエスを探している
私は諦めない 二度と振り返らない
…
☆☆☆☆☆
(Part15thへ) …歴史的な猛暑が続くので休憩・・・
コメント
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