アメリカに黒人が存在する理由は、彼らの先祖が奴隷としてこの大陸に連れて来られたから、が唯一の理由です。
1619年にオランダ船によってこの大陸に最初の20人の黒人を連れて来る。
そして1661年にヴァージニアの植民地が黒人の奴隷化を公認した。
これ以後、この大陸に黒人達を奴隷として扱われるようになる。
この黒人を奴隷にした理由は、
南部植民地の広大な土地にタバコ、米、藍等の作物の生産に大量の労働力が必要で、とくにタバコは作れば作るほど稼げる商品であり、そのために金のかからない安易な労働力に黒人を奴隷として使った。
しかし1808年になると北部の諸州の「奴隷貿易禁止令」が実を結び黒人達を奴隷としてアフリカ大陸から連れて来るのは禁止はされた。
同じ頃、イギリスの産業革命の進歩で綿操機が発明されそのために大量の綿花の需要が増大し、アメリカ南部ではそれまでのタバコ畑に代わって綿花栽培が盛んになり国内需要のタバコと異なり比較にならない程の規模で大発展を遂げて行く事になる。
このためにアメリカの黒人奴隷制度は本格的に成立。
黒人から生まれたBLUESの背後にはこのような歴史的背景の理解もやはり大切だと思います。
---------広岡祐一(2011年9月28日記)------------------ 続く--------------
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