「The Complete Guitarist by Duck Baker 1999」(Vol,4)

「コンプリート・ギタリストbyダック・ベイカー 1999」(Vol,4)

古典等の伝統的な音楽家(ルネサンス～バロック期)は穏やかなテンポのアリアと舞曲をしばしば組曲としますが、それらとは異なる舞曲"Lord Inchiquin"はプランクスティ･･･作曲家が後援者(パトロン)に捧げる曲･･･と呼ばれる音楽で偉大なハープ奏者/作曲家のTurlough O'Carolan(1670-1738)によって書かれました。

以前にデイビー・グレアムは私に「舞曲は旋律に和音を加えるものでなく、ひとつの旋律が中心である音楽だ」と話したのを覚えており、彼の旋律に対して低音をdrone/ドローン(低音を単調に持続させる音楽書法)とする演奏法は非常に効果的で、ピエール・ベンスーザンの凝ったアイルランド・チューンのアレンジの基礎にもなっています。

デイビーがこのアルバムで演奏しているHymn(聖歌)に使用しているギターは、基本的に4本の低音弦側(③④⑤⑥弦)は12弦ギターで使用される2コース(リュートのように2本の弦を一組としてコースと呼ぶ)のオクターブ上の弦に置き換えられています。(12弦ギターは通常の弦に各オクターブ上の細い弦を張り6コースです)
この珍しく奇妙に調弦されているギターは、彼の近くのフルハム(ロンドンの西部地区)に住んでいるステファン・グロスマンが所有していたもので以前からデイビーは興味を持っていました。

デイビー・グレアムについて私は彼の音楽への考え、アレンジに対しての音楽的感性は大変すばらしいものだと賛辞を送ります。それに彼による古典作品の演奏とクラシック演奏家の演奏スタイルの解釈を比較することは間違いであるとも思います。

デイビーは自分自身が興味を持った演奏法で出来る限り音楽に近づき観察し、そして彼が持っている音楽上のパレットで色々な色彩で描いているからです。

-----to Vol,5-----

＊この10月から家庭から出るゴミの分別が今までよりも細かくなりました。今までは「資源ごみ」として収集されるのはリサイクル可能のプラスチックとペットボトル、鉄やアルミの缶、ガラス等でしたが今回からは古紙と衣料も別の曜日に出さなくてはいけない事になりました。

この「古紙」も「新聞紙＋新聞折込広告」「雑誌、単行本、教科書、辞典、カタログ、パンフレットなど」「段ボール」牛乳などの「紙パック」と「その他」を別々に分けて出さなくてはならないそうです。

しかしカタログとパンフレットが混ざったのもあるし(と言うかどう違う？)新聞の折込広告にもパンフレットとしても見えるものもあると思うのですけど。

「その他」の内容は＊紙箱　＊紙袋　＊ダイレクトメール　＊包装紙　＊メモ用紙　＊はがき　＊封筒　＊コピー用紙　＊シュレッターした紙　とあります。

ダイレクトメールにカタログとして商品が載っているものやパンフレットをシュレッターにかけたらどうするんでしょうか。

----------広岡祐一/2013/10/05記----------