1969年発売の3rdアルバムは発売前には「Huntig Song」のタイトルでしたが、言葉の響きから『Basket of Light』に変更されました。
このアルバムを1stと2枚組の2ndアルバムに比べた場合の特徴のひとつには、先のアルバムには収録されていたグループでのインスト・チューンが1曲も収録されていなくて、LP購入時当時は楽しみにしていたので残念な思いでした。
そして大きな違いはこのアルバムからバート・ヤンシュが弾くバンジョーとジョン・レンボーンのシタールの演奏が聴ける事です。
バート・ヤンシュのバンジョーですが、意外な事に英国ではアメリカ発のフォーク・ソング・ブームでそれまでバンジョーで弾語りをしていた多くの若者達がギターに持ち替えたようです。バート・ヤンシュもギターより先にバンジョーを弾いており、フォーク・ブームでギターを手にディヴィ・グレアムの妹に手ほどきを受けています。
ジョン・レンボーンが弾くインドの楽器シタールはこの時にはバートとふたりでの共有物で、アレクシス・コナーから譲り受けました。
ジョンにとってこの楽器の演奏は自信が持てるまで人前では使用しなかったのですが、このシタールのジョンの師は同じく英国人で年齢的に近いClem Alford氏で1980年前後には京都に住んでいました。
そして1979年の2度目のジョン・レンボーンの来日時にこの師との共演を目の前で聴く事が出来ました。
ジョンのソロのステージの後に日本人の弟子が弾くタンブーラをバックにClem氏のインド音楽についての解説も交えてのシタールの演奏、そして休憩を挟んでいよいよジョンのギターとClem師のシタールのライブが始まりました。演奏曲は2曲の即興演奏で、曲の途中にジョンがオープンGにチューニングを変えたのを覚えています。
あとこのアルバムの特徴は先の2枚のアルバムに使っていないオーヴァー・ダビングをマスター・テープ制作時に施しています。
☆☆☆☆☆
急に寒くなってきたので早速に風邪をひき鼻水ボタボタでギターを弾けません。
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