~60年代~70年代フォーク&ポップスの譜面起こし~
今年に入ってから将来出会う(?)と思う、まだ見ぬご同輩の方のために1960年代~70年代のフォーク・ソングとポップスをギターの弾き語りのために譜面に起こしています。
コード・ストローク、アルペジオ、曲によってはスリー・フィンガー、または当時のレコードの演奏等を1曲毎に数通りのパターンの楽譜を作成しています。
基本的には当時のフォーク・ソング・ブームでギターを手にしたけど途中で弾くのをあきらめた、仕事でもう何十年もギターを弾いていない60歳前後の方々に無理なく弾けるように、と考えてアレンジをしています。
数曲を譜面に起こしていて思うのは、当時のフォークや日本のポップス(歌謡曲と呼んでいましたが)は時代的にシンプルで何度か聴くと覚えてしまうメロディが多いので45年~50年も月日が経つのに今でもギターを弾きながら歌える曲の多いこと!
そうそう、ラジオの深夜放送もよく聴いていました。
各局の番組で出演者募集のアマチュアのオーデションが多く開かれ、僕が当時組んでいたフォーク・グループも在阪のMBS毎日放送、ABC朝日放送、神戸を拠点のラジオ関西、それにラジオ大阪等に何度か出演させていただき自分の演奏や歌う声をドキドキしながらラジオで聴いていました(たいていは1週間ほど前に放送局のスタジオで演奏を録音しました)。
そういった中から実力のあったアマチュアはそれをきっかけにプロに転向したフォーク・グループもいました。
それに中学生の自分から聴くことのなかったアメリカやイギリスの音楽をラジオのおかげで知り、それを機会に洋楽のLPレコードも買うようになり、そのおかげでブルースやジャズ、それに運命のブリティッシュ・フォークに出会えました。ありがたや。
そんな当時のフォーク・ソングの中にはラジオ等で放送禁止やレコードの発売禁止になった曲もあります。
歌詞の内容が不敬罪にあたる、政治的に問題がある、などがその理由ですが、今のようにどの曲も“愛”だの“恋”だの“がんばろ~!”ばかりでなくもっと個性豊かな唄が多かったように思います。
その中で今も大好きな曲に五輪真弓さんの「少女」があります。
1972年にピアノの弾き語りで登場し、数年後に「恋人よ」で一世風靡した実力派の彼女の衝撃的なデビュー曲で、初めて聴いてから43年後の今聴いてもすごいと思います。
フォークやポップス等のどのジャンルにも属さない稀有な旋律と歌詞で、歌唱力にはかなり高い実力を持っていなければ簡単には歌えない曲。
そのせいか他のアマ、プロのミュージシャンのカヴァーを聴いた事がありません。
・・・この曲を弾き語りの譜面に起こすかどうか迷います。
-----広岡祐一 記/2015/01/23-----
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