「アコースティック・プラザ井上楽器」さんに僕のCDを取り扱っていただけるようになりました。
この楽器店は「アコースティック・プラザ」が付くように昔からアコースティック・ギターの楽器専門店です。場所は大阪の高槻市にあります。
http://www.inouegakki.co.jp/top.html
この店に初めてお邪魔した数年前、メーカーは忘れましたが「このギターはどうですか?」と
店長からあるギターを試奏させていただきました。
そのギターは大変弾きやすく、音質もかなり良かったので「いい音ですね、
でも正直言って僕の好きな音ではないですが…」とバカ正直に答えました。
買うつもりで弾いたのではないので全く不必要な事を言ってしまったのですが、
その時に店長の井上氏が「わかりました。広岡さんの好きな音が出せるギターを
持って来ます」と言って奥から一本のギターを探し渡されました。
そこで『僕の好きな音が出せる』の言葉を聞いてそのギターを弾くと、
ズバリ僕の好きな音が出るのです。
これは驚きました。この店に初めて来て最初に2、3分ギターを弾いただけで
僕の好みの音が出るギターを探し当てたのです。
「こういった、例えばギブソンのJ-50のようなマホガニー系の…」とか、
「マーチン000-28のあの高音側のサスティーンの効くローズウッドの音…」等と
先に話していれば楽器を売るプロですのでそれなりに納得出来るのですが
一切そういった話はしていませんでした。
この後いろいろとお話をしているうちに本当にギターが大好きな、
そしてギターに対してプロフェッショナルな知識や視点を持っている本物の
“楽器屋さん”だと思いました。
それは、ギターを注文していたお客さんが入荷したので取りに来たのを側で
見ていたのですが、どうやらその若いお客さんは初めてギターを手にしたようです。
その方に店長はゆっくりと時間をかけて今から渡す注文されたギターの取り扱い、
ネックの反りが生じた時の事、保管の方法など懇切丁寧にまるで諭すように
話されていました。
このような楽器店側から客への対応は多くないはずです。
高価なギターを何本も買う常連さんのお客にはありうるかもわかりませんが…。
この後、井上店長といろいろとお話をさせていただき、
年齢的に僕とご同輩でやはりあのフォーク・ブームを経験した世代とわかり、
次にこのお店に行った時には、あの過ぎし日の良き時代の音楽談義に花を
咲かせたいと思っています。
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