長くギター教室を続けていると印象深い生徒さんがいます。
♪小学生6年生の男の子の場合♪
小学生の6年生の男の子が土曜日にお母さんと一緒にギターを購入するために僕の教
室のある楽器店に来られました。
今まで楽器に触れた事もなく、それよりこの日が生まれて初めてギターの本物を見た、と
いった初心者なので翌日の日曜日からレッスンにも通われる事になりました。
その時に男の子のお母さんが「明日からレッスンに通わせますが、何か前もって練習して
おく事があれば教えていただけるでしょうか」と言われたのですが、今日買って明日までに
出来る練習というのもないので「とりあえずレッスンで使う教本にコードの押え方が載ってい
ますので練習をしておいて下さい。ただしこういったギターのコードは最初は音がなかなか
出ないのでそれはあまり気にせずに。明日レッスンで押え方や指使いなどを詳しく説明します」
と言ってその日はお母さんと帰りました。
翌日の雨の日曜日の初レッスンの時間に小6の男の子が大きなギターを持って来ました。
「どうですか、コードってなかなか最初は鳴らないし押え方も覚えれないでしょう?」と彼に。
「ハイ、難しいです。でも少しだけ覚えました」と言った後に彼は「C」「Am」「Dm」「G7」と
初心者殺しの「F」を難なく覚えて弾きました。
音も正確に出ています。
「雨の日は気分が落ちつくんです」と言っていた小6で生徒会長の彼。
今はどうしているのか25年程前の生徒さんでした。
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