5.JACK ORION/ジャック・オライオン
オリジナルLPレコードでは約18分半のこの1曲がB面を占めています。
Bert Jansch:vocal/acoustic guitar/recorder
Jacqui McShee:vocal
John Renbourn:semi acoustic guitar/acoustic guitar/recorder
Terry Cox:drums/tamborne/dulcitone
Danny Thomson:double bass
かなり長尺なバラッドで訳詞をここに載せるだけでも大変…いや、ジャマ臭いのでおおまかに何を、どのような内容の物語なのかを書いておきますと…
*ジャック・オリオンはフィドルの名手
彼が弾くと若い娘たちは夢中になり、その音色は魚を海から踊りださせ大理石からは水が溢れ出す…!
その腕前を見込まれ城で王や若き姫の前で演奏を披露
すばらしい演奏に惹かれた姫はジャックに真夜中に部屋に来るように誘う
ジャックは喜び、夜が来るまで休むので小姓のトムに時間が来れば起こすように、と
しかしトムは主人であるジャックの服を身に付け夜に城へと向かい暗闇の寝室へ入り
姫を欺き一夜を過ごした
そして夜が明ける前に急いで主人ジャックのもとに戻り、
「旦那様、もう夜明けですよ!早く起きて下さい!」
何も知らないジャックは急いで城へと向い姫に会うが
「何かお忘れ物ですか?」と姫
「私は今初めてあなたの部屋に来たのですよ!?」とジャック
「では昨夜一夜を共にしたのは小姓のトムだったの…!?」
姫は悲しみ嘆き自らの命をナイフで絶った…
全てがわかったジャックは家へと戻り小姓人のトムを剣で殺した…
・・・・・・・・・
と、大まかに、簡単に、乱暴に、端折って、書くとこのような物語の曲です。
この長大なバラッドは先の1966年にバート・ヤンシュがソロ・アルバム「Jack Orion」でジョン・レンボーンの参加を得て発表しています。リズムや旋律に若干の違いはあるのですが、ペンタングルとしてアレンジをし直しての再収録になります。
オリジナルは先日の拙稚のブログ「Bard/バラッド」で書いた“チャイルド・バラッド第67番”の『GLASGERION』を偉大なバラッド/フォーク歌手のL.Aロイドが改作したのを参考にしたようです。ただペンタングルのバージョンは結末を改変しているそうで、バラッドを歌うミュージシャンの間ではこのようにアレンジするのもよくある事のようです。
この物語のジャックはフィドラー…つまりフィドル奏者(フィドルはバイオリンと同じ楽器です)ですが、先のオリジナルの『GLASGERION』は9世紀のウェールズの伝説のハーパー(ハープ奏者…アイリッシュ・ハープのように小型)です。
この曲のペンタングルの器楽面を聴くとやはり少し物足りなく、とくにジョンがセミ・アコを使用しているのがやはりファンとしてはアコースティック・ギターで全編を通した演奏を聴きたかった思いがあります。
やはり1stアルバムの「ブルートン・タウン」のようなインター・プレイとしての演奏を期待していたのですが…。
と言っても“one and only”のペンタングル・サウンドだし、レコーディング・プロデュサーがビル・リーダーに代わったのでペンタングル本来のアコースティック・サウンドは蘇っているのでこれはさすがです。
(to 39)
☆☆☆☆☆
*電子書籍端末にソニーの“リーダー”とシャープの“ガラパゴス”が発売されました。現在はアップルのiPadが先行していますが上記の2機種以外にも各メーカーがこの分野に参入して来ました。
最近は優秀な機種を出す韓国製や困った事に“パクリ”の“まねし”で難儀な広大な土地の困った国のちゅーごく製とか。
来春までには国内メーカーのかなりの製品も出揃うと思いますが、そんなにみんな本を読んだっけ?
今でもスマート・フォンで電子書籍をダウン・ロード出来るけどあまり購入していないようです。とくに日本の子達は文字よりもマンガ、コミックの方が好きみたいなのでこっちは需要あると思いますが。
そういえばPC上で“動くコミック”がかなり前に話題になりました。
これもダウン・ロードで購入するかCD-ROMの販売でしたが、PC上に紙と同じ駒割りの画面が出てその各コマの絵が動いてなかなかおもしろく、コマから飛び出した絵が他のコマに入ったりと。
今でもネットでは販売しているように思うのですがあまり人気がない?
*ウィキリークス、UFOはまだ?
*最新のネッシーの話題が出ない。デジカメで撮られたのですけど…。
コメント
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