18歳の時からギター講師をしていますが、歴史的な多くの音楽家も作曲や演奏活動の他に王侯貴族を相手に音楽教師も兼ねていました。
僕の大好きなJ.S.Bachさんも教会付けオルガン奏者でもあり多くの生徒を持つ音楽教師としても秀でていました。
で、どのようにして教えていたのか興味を持ちます。
もちろん次元が違いますので僕には参考にはならないとは思いますがいろいろと調べてみると…。
主に教えていたのはオルガンの演奏法と作曲です。
まず演奏ではBachさんが考案した打鍵法を半年から1年ほどかけて基本を徹底的にマスターさせていました。
それまでオルガンを演奏するにあたってはとくに基本的なルーチンはなく各個人が自分にあった演奏方法で弾いていたようですが、Bachさんはどうのようなパッセージにも対応出来るように自ら両手指の運指を考えています。
生徒の中にはこの基本的な練習に忍耐力を失いそうになる(飽きる?)と、そういった生徒にはその練習課題を取り入れた小品を書いたようです。
もちろんその練習を兼ねた小品もひとつの作品として鑑賞に耐えれるレベルで後にBachさん自ら加筆や校正して作品として残っています。
この後はより複雑な大きな作品へと導いて行きます。
あと作曲も教えています。
当時の音楽家達が生徒に作曲を教える時は「対位法」や音程比の計算方法等の理論が中心だったようですが、彼は「通奏低音」…今で言う和音、コードのようなモノです…に基づく「四声部書法」から始め各声部を書かせたようです。
あと楽器を手にしないで頭の中で考えた旋律等を5線紙に書かす…、これがある年齢になっても出来ない生徒には音楽家以外の道を歩みなさいと諭したとも言われています。
いろいろな本を読むと「わたしの師匠はBachです」と嘘をついて教会等でオルガン職にありついた者もいたほどの優秀な音楽教師としての名声もBachさんにはあったようです。
少し音楽用語も書いたのでわかりにくい文章もあると思いますが、Bachさんのレッスンの方法は現在の各音楽教室のレッスン内容とはそれほどかけ離れてはいないと思います。
もちろんこの偉大な音楽家と比較なんて出来るわけではありませんが。
で、今日は2011年も終わろうとする12月の21日。
今年の日本はとにかく大変な年、試練の年になりました。来年2012年は本当に良い年になって欲しい。
と、いってもマヤ暦では…。
で、
久し振りの更新終了!
--------------広岡祐一(2011年12月21日記)-------------
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