先日、「大聖堂」がタイトルのDVDをレンタルしました。
2011年2月からNHKのBSハイビジョン放送で放映されていたドイツ、カナダ、英国共同制作の全8話からなるTVドラマで、レンタル店ではディスク4枚(4話)までありましたが残りの4話分はまだリリースされていないようです。
原題は「The Pillars Of The Earth」で原作者ケン・フォレットの1989年発表の小説の映像化作品。
制作総指揮は僕の好きなリドリー・スコット。
12世紀の英国キングスブリッジ修道院を舞台にした物語で、王位継承を巡っての争いや、修道院での権力闘争、聖堂建設の石大工の親子愛や兄弟愛等が招かれているストーリーで魔法やドラゴンが出て来るファンタジーではありません。
わたくしが英国の“中世”の時代を舞台にした映画、ドラマが好きなのは劇中に使われる音楽です。
で、
この作品でも期待通りです!
現在聴く事の出来る最古の音楽は中世キリスト教の修道院の修道士達の日々の日課で歌われていた「グレゴリオ聖歌」で旋律が“チャーチ・モード/教会様式”と呼ぶ古い音階で作られている声楽曲です。
(このチャーチ・モードを元に現在のジャズのアドリブで使われるモード奏法が生まれました)
この「大聖堂」でも「グレゴリオ聖歌」を修道士達が歌うシーンや劇中のBGMでも流れており、市(フェア)の場面では「サルタレロ」等も挿入されています。
この「サルタレロ」と呼ぶ奇妙なタイトルの音楽はJohn Renbournの「The Lady and The Unicorn」にも収録されている舞曲で、初めて聴いた時は今まで全く聴いたことがないその不思議な旋律とリズムに驚きました。
と言う事で英国の中世の時代を舞台にした映画やドラマは大好物です。
とにかく音楽が最高!(演奏も最高!)
--------------------- 広岡祐一/2012年2月29日・記 -----------------------------------
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