先日、米国で開かれた第十三回バン・クライバーン国際ピアノ・コンテストで
日本人初の優勝の快挙を果たした辻井伸行さんのニュースが話題になりましたが、
生まれた時から全盲だったと知った時、この方が演奏する全ての曲は暗譜なのだ、
と驚きました。
楽譜を見ない暗譜で演奏をする事は不思議な事でもないし、
むしろ人前での演奏や最終的には楽譜を見なくて演奏が出来る方が
いろいろな面で良いはずです。
ただし練習では多くの人、少しでも楽譜が読める者には
「暗譜が出来るまでは必要」です。
もちろんBLUESやジャズ等の即興性の強いジャンルでは元から譜面を
必要としない音楽もありますが、この辻井伸行さんの場合はクラシックですので、
楽譜にない音を付け加えたり、またはリズムや一つ一つの音符の長さを勝手に
変更する事は出来ないし許されないはずです。
練習方法はよく知りませんが、CD等の演奏を聴いてそれを頭で
覚えて演奏する…がその練習方法だとすればやはり常人では大変困難、
相当な努力と持久力を必要とするはず。
昔からクラシックにはモーツアルトをはじめ天才と呼ばれる方は多いのですが、
全盲の方はこのジャンルではあまり知りません。
クラシック界ではすでに天才と呼ばれていた辻井伸行さんで、
7歳の頃にすでにプロ・デビューとしての演奏もこなしていたそうですが、
目の不自由な方には聴覚がすごい人がいる、だけでは今回の快挙は
到底無理でやはり毎日の練習が実を結んだと思います。
…爪の垢をいただくか…。
練習方法が新聞で紹介されていました。どうも最初は曲の全体を聞き、そのあとで右手と左手の部分を別々に演奏してもらい、それを聞いて覚えるのだそうです。なんかすごい話だと思いました。
点字の楽譜を使うにしても、見ながら弾けるわけではないですよね。盲人のかたの努力には本当にびっくりさせられます。
投稿情報: しらちゃん | 2009/06/12 00:01
しらちゃ~ん ども!
コメントをありがとうございます!
そんな練習方法だったのですか?
聴いて覚える…、もちろんその楽曲によっては比較的簡単な曲もあると思いますが、
クラシックのピアノ曲を覚えて弾くのは並大抵の努力では無理でしょうね。
きっと教えている先生もすごい人だと思います。
忍耐力だけでは教える方も教わる側も続かないと思います。
記憶力と音楽的センスが人一倍優れていなければ。
投稿情報: ゆうすけ | 2009/06/12 11:31
まず思い浮かぶのは
ヘルムート・ヴァルヒャですね。
全盲の名オルガニストです。
フルトヴェングラーやカラヤンと同じく
既に歴史的な演奏家の部類に入っていると思います。
バッハが好きなら一度は聞いてみて下さい。
投稿情報: こにる | 2009/06/13 00:49
こにる様
コメントをありがとうございます!
さすがに詳しいですね!
ヘルムート・ヴァルヒャの名前は時々
見聞きしていましたが全盲のオルガニストでしたか。
バッハが聞けるなら注文して聴いてみます。
ありがとうございます。
投稿情報: ゆうすけ | 2009/06/13 11:01