ギターを手にして2年目あたりで音の“良し悪し”がなんとなくわかって来た。
友人の弾くギターの音を聴いて『ええ音やね』とか『低音がよく響く』とか
“高いギターは弾き易い”等と生意気な口をほざいたりしていたが、それでも
自分なりに“値段の高いギター”はやはり良いようだ、とは感じた。
この1970年代には様々な楽器メーカーが“とにかく売れる”ので多くのギターが
店頭に並んでいました。
初めて手にしたギターは『グレコ』。現在はアコースティック・ギターからは撤退して
いるがその他に『ヤマハ』『カスガ』『K・ヤイリ』と『S・ヤイリ』『ヤマキ』『ゼンオン』
『スズキ』『ジャムコ』『スリーS』『トーカイ』ETC。
海外メーカーの『マーチン』や『ギブソン』等はまだまだ楽器店でもなかなか置いて
いなくて、音楽雑誌の広告などに“マーチンD-28入荷!”と載っているのを見ると
電車に乗って見に行った。
この当時のマーチンの価格は、モデル番号と同じで、例えば“マーチンD-28”なら
28万円。“D-18”なら18万ですが“D-45”は80万でした。
しかし今の貨幣価値に換算すれば多分この数字の3倍程の感覚なのでとても中学生
には買えません。
ま、買う買わない買いたい欲しい、という前に本物をなかなか見れなかったけど。
正月に友人が持つ『ヤマキ』から『ヤマハ』に新しくギターを買い換えるので安く売って
もらえた。(確か3千円で)
この時に『ヤマキ』って弾き易いしエエ音出る!と喜ぶ喜ぶ。僕。
この頃から少しギターそのものにも興味を持ち始めお金を貯めて『ヤマハ』の
“FG-180”をいつか買う、と心に決めた。
そうそうギターが『ヤマキ』に代わったら“初心者殺しのF”が簡単に押えて鳴った。
・・・腕のせいでなくてギターのせいかよ・・・と
その時ほくそ笑んでおりました。
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