朝晩と日中の気温差が大きい季節になり、朝起きた時は覚えがないのにフトンをかぶっている事もあるようになって来ました。
とは言っても、今週はまだまだ30度を越える厳しい残暑が続きまだまだ“秋”は感じられませんが。
☆☆★☆☆
好物のブリティッシュ・フォーク、ジャズ、ブルース、ラグタイムそして古楽等の楽譜を探す時、古楽以外はCDから耳コピで採譜するのですが古楽だけは楽譜を探します。
もちろんCDも海外の多くのクラシック・ギタリストの演奏で出ているのですが、この“古楽”…中世~ルネサンス~バロックあたりまでの音楽ですが・・・ギターのオリジナル楽譜と言うのはありません。
と言うのは、ギターがまだ…ルネサンス・ギター等現在のギターに近い楽器はありましたが…生まれる前の時代の音楽ですので、ギターで演奏する場合は演奏される他の楽器の楽譜をギター譜にアレンジする必要があります。
その中でもリュート譜をギターにアレンジしたものが多く、昔から海外のクラシック・ギタリストの手によって数多くの曲が編曲され録音も残っています。
その中でもバッハさんの曲がギターにアレンジされた曲も多くあります。
バッハさん自らリュート用にアレンジした曲や(もちろんこれもギター譜にアレンジする)、後年のギタリストがヴァイオリン、チェロの独奏曲をギターに編曲したものがあります。
リュート、ヴァイオリン、チェロ等の弦楽器以外にもチェンバロやオルガン等の鍵盤楽器で演奏される曲もギターで演奏出来るように編曲されたものもあるのですが、ギターでは不可能な同時に発音する和音の音を少なくしたり、ある音をオクターブ変えたりと工夫をしなくてはギターでは弾けない場合が多くあります。
もちろんデタラメにただギターで弾き易くする、ためではありません。
それなりの音楽的なルールに沿ってアレンジをします。
このような元のオリジナルの楽譜やすでにギター演奏用にアレンジされた曲の楽譜は、うれしい事にネット上で数多く閲覧、または無料でダウン・ロード出来ます。
1500年前後の曲には著作権がすでにフリーになっているのが多くあり、そのような曲をネット上で提供している海外のサイトがあるので大変ありがたいです。
中には200ページ程のギター集の楽譜を丸ごとダウン・ロード出来るサイトもありますが、収録されている曲が今ひとつなのが少し残念。
しかし出版社から市販されている曲集は“有名どころ”の曲やその価格が高いので非常に重宝しております。
あっと、そういったサイトがフリーで提供しているギターの楽譜にはTAB譜の併記はほとんどありません。
---------広岡祐一-------2011年9月9日記-------
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