1956年頃、ロンドンで生活していた16歳の時にギターを弾き始めたんだ。
初めて聴いたギタリストはジョー・パスがよく引き合いに出すヴィンセント・ゴメス。それからライオネル・ハンプトン、ハンフリー・リトルトン、トレヴァー・ハヴルソンらのコンサートを観に行ったことでジャズ・ギターのライオネル・ハンプトンには感銘を受けたね。素晴しかった。おかげで宿題も勉強もやらなくなった。ただこの頃にはすでにビッグ・ビル・ブルージーやジョシュ・ホワイト、ブラウニー・マギー、ロニー・ジョンソンも聴いていたよ。
ギグに出始めたのはトルバドゥールだった。それにチャリング・クロス近くのジャイア・アンド・ジンブルにもよく行ったし、深夜まで弾けるナイト・スポットがいくつかあったしジョシュ・ホワイト、シスター・ヒューストン、ジャック・エリオットに会ったのもその頃。
熱中して聴いているギタリストはジョン・マクラフリン、ジョー・パス、ジム・ホールのプレイ、それにすごいテクニックの持ち主のバニー・ケッセル。
それに今デュオとして一緒にギターを弾きたいのはジョン・レンボーンだ。
ところで、今僕はフォーク・クラブや大学でギグをしているけど企画や準備が僕にとって気に入るものでなくては嫌なんだ。マイクが2本、足台、座り易い椅子も用意されていないとね。
僕は数年間ストラップを付けて立って演奏しようとしていたけど、座って弾くのが一番楽だったとわかったんだ。それはクラシック・ギターにアプローチしたからなんだけれど、スティール弦を張ったアコースティック・ギターとナイロン弦を張ったクラシック・ギターはフィンガリングのアプローチは全く別物と思う。労力はクラシック・ギターの方が大きいと思うけどアコースティック・ギターの演奏にプラスになったのかどうかはわからないな。
今まで僕が出したレコードはだんだんと良くなっていると思う。
テクニックも唄も以前よりも着実に良くなっていると思うし、僕の歌うブルースが大好きなのでもっと歌って欲しいとよく言われるんだ。
ギターは長い間Dモダール・チューニングを使って来たけど限界を感じて、アイルランドの曲にはEADEAEのマーティン・カーシーに教わったパイプ・チューニングをよく使うよ。
先にも言ったけどフォーク・スタイルとクシックのアプローチの間にはとてつもない大きな違いがあるんだけど、僕はそのふたつを結び付けようとしているのさ。本当に難しいけどね。
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