Bert Jansch(アーカイブ)

1980年に2度目のマーティン・ジェンキンズと来日したバート・ヤンシュへのインタビュー(抜粋)

---日本のライブ・パフォーマンスでの感想は？

>皆さん静かに一生懸命に聴き過ぎて少し緊張してしまう。
もちろん演奏がやりにくいわけじゃないけど、英国やアメリカではもっと騒がしいので。


---あなたに影響を受けたアーティストが多いのですが、その中でもジミー・ペイジやポール・サイモンに直接教えたりセッションをした事は？

>ジミー・ペイジとは会ったことはないよ。ポールとは50年代に少し一緒に演ったことはあります。まだ彼のコンサートでのギャラが10ポンド(1,500円程度)しかもらえない頃にね。


---あなた自身が影響を受けたミュージシャンは？

>最初の頃はビック・ビル・ブルージー、スヌークス・イーグリン等のブルース・ミュージシャンで、僕自身ブルース・プレイヤーとして始めたけれど演奏する場所が殆どフォーク系のライブ・ハウスだった。そこでトラディショナル・ソングを多く聴いて覚えて僕も演奏するようになったけど、僕のバックグランドはブルースだから同じように弾いてもみんなと違うようになってきたんだ。


---ギターはアコースティックにこだわりますか？

>勿論そうだと思うよ。タッチが重すぎるのでエレキは全くやらない。それに奏法はブルース・シンガーやディヴィ・グレアムに影響を受けたのでフィンガー・ピッキングなのでいわゆるリード・ギターはうまくないんだ。


----ジョン・レンボーンとよく比較されますが？

>僕のタッチはものすごく重いけどジョンの方は非常に軽いタッチだと思う。ペンタングルの頃、録音のトラック・ダウンは大変だったよ。僕のは大きくて彼のは小さ過ぎたわけ。


---ギターに使用する弦について

>EXライト(エクストラ・ライト・ゲージ)を張っている。ただ一晩しかもたないけど。弦のブランドはどこでもいいけど、フォスファー・ブロンズはあまり好きじゃない。

---------広岡祐一2013年07月28日記---------