家の中には1970年代~80年代の当時の音楽雑誌が何冊か残っています。
「ライト・ミュージック(通称:LM)」、「ニュー・ライト・ミュージック」、「ガッツ」「新譜ジャーナル」「音楽専科」「ヤング・ギター」「ミュージックライフ」等、1960年代のフォーク・ソング・ブームを期に発刊された月刊誌で、日本ではおそらく初めてのポピュラー音楽専門の雑誌群だと思います。
掲載されている内容はフォークだけではなくロックも歌謡曲も混ぜこぜで、新譜レコード、新曲、ミュージシャンの紹介、音楽評論家の記事等で今の音楽雑誌とそれほど変わらない内容ですが、こういった雑誌から海外のミュージシャンの情報を知りレコードを聴くきっかけになりました。
まだPCもネットもiPodも世の中に生まれていない時代の唯一の音楽の情報誌。
今手元の1979年12月号の「新譜ジャーナル」を見ると、表紙は肩まで髪を伸ばし顔面笑みを讃えている長渕剛。デビュー曲「順子」がヒットしている時で「ラッキーボーイから第2の拓郎になれるか」の見出しタイトルが付いた記事が掲載されています。
この時代の音楽雑誌を開くとギターや当時誰でも持っていたラジカセの広告を見るのが楽しいです。
で、この号の中ほどに『アコースティック・ギターの魅力を一緒に楽しもう』のタイトル記事が載っています。
“~アコースティック(フォーク)・ギターの表現能力には限りがない。歌の伴奏ばかりではなく、そのサウンドをフルに発揮すればすばらしい音楽が作れるんだ。そういったアコースティック・ギター・ミュージックを探求し、レコードを作ったりコンサートを開いている人達がいる。~”
“~次はアコースティック・ギタリストだけが出演する、アコースティック・ギター・トリップというコンサートが大阪と東京で開かれているという話。大阪では2ヵ月に1回のペースで開かれており、第1回は立ち見が出るほどの大盛況。次回は10月20日(土)6時から森ノ宮青少年会館小ホールで開かれ、出演は中川イサト、森ヤスオ、広岡祐一他、個性的なギタリストばかりだ。同名のニュース・レターの発行されているので~” 云々の記事が掲載。
34年前にこういったコトを中川イサト氏と血気盛んにしていました。
「歌のない指で弾くギターだけのクラシックとはちゃう音楽を広げよう~~!」運動。
フィンガー・ピッキングと言ってもインストと言っても世間にはあまり通じなかったので
24歳の若き日。
--------------------広岡祐一/2013年07月01日記-----------------------------
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