鉄の弦を3本買ったのも全て同じ太さ。
なんせ初めて弦を買っ時、ギターに張る弦は全て同じだと思っていましたので。
この時に買った弦は病院でもらうような薬を入れる茶色の紙袋に入っており、
袋には古賀正夫氏の写真風のイラストが書いてありました。
とにかく3本買ったので自分なりに「隣のおっさんにもらったギター」に張りました。
確か何本かは最初から弦は切れていたので買いに行ったはずです。
それから2~3日後にギターを見るとひん曲がっていました。
あの長い「ネック」と呼ぶ部分ですが、弦を止める「ブリッジ」も弦の張力に負けて
盛り上がっていたので早速キリで穴を開けて剥がれないようにネジで止めました。
ネックの反りは相変わらずそのままひん曲がっていますが。
とにかく念願のギターを手にはしたのですが、クラスですでにフォーク・ギターを
持っている生意気な友人が遊びに来てそれを見て、
「こんなんほれ」と言われ気分を害したのは今でも忘れることが出来ないぜ。
確かに“本物のフォーク・ギター”とはえらい違いなので、結局その友人の家で
弾かせて…触らせていただいたのですが、もちろん弾き方も何も僕は知りません。
ま、
とりあえずこの夏の休みにアルバイトしてお金を貯めて本物のフォーク・ギターを
買う目標を掲げましたが、ただこの時代、今のようにアルバイトなんてありません。
しかも中途半端な中学生が出来る仕事は。
当時のアルバイトの筆頭は「新聞配達」「牛乳配達」くらいです。
それでも音楽の神様は僕にギターを与えようとアルバイトを見つけてくれました。
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