『DONNA DONNA / ドナ・ドナ』(もしくはドンナ・ドンナ)
フォーク・ソング・ブームの時代に世界中の人が一度は歌った曲『DONNA DONNA』(ドナ・ドナ/ドンナ・ドンナ)で音楽の教科書にも載っている曲です。
♪~ある晴れた 昼下がり 市場へ 続く道
荷馬車が ゴトゴト 子牛を乗せて行く
可愛い子牛 売られていくよ
哀しそうな瞳で 見ているよ
ドナドナドーナ ドーナ 子牛を乗せて
ドナドナドーナ ドーナ 荷馬車が 揺れる ~♪
(訳詞/安井かずみ) *訳にはいろいろなバージョンがありますが上記のが一般的。
1961年にフォーク・シンガーのジョーン・バエズによって世界中に広まった曲なのですが、この「ドナ」の意味が何なのか当時は知りませんでした。子牛の名前だと思っている人、牛を追い立てる“はやしことば”だと思っている人が多いのですが、実はこの曲の歌詞には秘密が隠されていたようです。
1938年にSheldon SecundaとSholom Secundaの二人によってこの曲は作詞作曲されました。
この二人はユダヤ人です。そしてユダヤ教で「主よ」という言葉を「アドナイ」と呼び、これが「ドナ(ドンナ)」と、つまり「主よ」という言葉を隠すために「ドナ」と言い換えたそうです。
ではなぜ隠す必要があるのか?
それは、ナチスによって強制収容所に連れられて行くユダヤ人の悲哀を歌った曲で、ドイツ軍にはあからさまにわからないように隠し言葉に変えて歌った・・・のが真相のようです。
それを思ってこの曲の詞を読むと・・・たとえ訳詞であろうと・・・反戦歌なのだと思いました。
♪~青い空 そよぐ風 つばめが飛び交う
荷馬車が 市場へ 子牛を 乗せていく
もしも翼が あったならば
楽しい牧場に 帰れるものを
ドナドナドーナ ドーナ 子牛を乗せて
ドナドナドーナ ドーナ 荷馬車が 揺れる ~♪
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。