彼らのステージは、まずグループで数曲、その後にジャッキーとジョン、ジョンのソロ、バートのソロ、バートとジョン、ジャッキーのソロ、そして再びダニーとテリーを加えて5人での演奏・・・このセットが大まかなスタイルだったようです。
ジョン・レンボーンがステファン・グロスマンと初来日した時のステージも、最初にステファン&ジョン、ジョンのソロ、ステファンのソロ、そして再び二人で演奏・・・のセットでしたが「ステファンでなくてバートだったら・・・」と残念に思ったのを思い出します。(もちろんステファン・グロスマンが×という意味でなくて)
ペンタングルの楽曲はオリジナルとトラッドですが、オリジナルの曲作りはメンバーの誰かがメモ程度に作曲したものに、ジャッキーが即興の歌詞で加わり、他のメンバーもやはりアドリブで演奏しながら完成させていきます。また、ベースのダニー、ドラムのテリーのふたりも積極的に歌詞付きの曲も書いています。(ヴォーカルも)
インスト・チューンの場合もあらかじめジョンやバートが作っていた旋律に、やはり即興で音を加えてやがて形になり、またペンタングルが他のフォークのバンドと大きな違いでもある各自のアドリブ・ソロは練習中に「この旋律を弾くと僕のソロは終わり・・・」という合図を作っていました。
記録では1967年7月にバーミンガム・タウン・ホールに出演した時の彼らのオリジナル・チューンは後のファースト・アルバムに収録されている名曲のインスト・チューン「Waltz」(ワルツ)と「Bells」(ベルズ)。このジョンのソロ・フレーズから始まる「Belles」は最初「Belles Of St.Mary's」のタイトルが付いていたそうです。
*「The Pentangle/The Time Has oome」のブックレットを参考/参照させていただいています。(part4へ)
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